地下鉄のザジ | シュールなパリ観光をどうぞ

60’sパリが舞台のスラップスティック・コメディー

地下鉄のザジ

『地下鉄のザジ』（Zazie dans le métro／1960／フランス）
監督：ルイ・マル　出演：カトリーヌ・ドモンジョ、フィリップ・ノワレ

パリで追いかけっこ。

ドリフのコントばりのドタバタ喜劇でギャグも満載なので何度観ても楽しめる映画です。主人公のいたずら少女ザジが軽快な音楽に乗せて忙しくパリを駆け巡る様が小気味良い！ザジって生意気で憎たらしいんだけどやっぱり可愛いんです。奔放で無邪気に大人をからかって遊びます。それから蚤の市やエッフェル塔などパリの名所が楽しめるのもこの映画の大きな魅力！

地下鉄のザジ
あらすじ：パリに遊びに来た少女が大人を巻き込んで追いかけっこします。

母と一緒にパリにやってきた１０歳の少女ザジ（カトリーヌ・ドモンジョ）。しかし母はザジを弟のガブリエル（フィリップ・ノワレ）に預けて早々に去ってしまいます。憧れのパリの地下鉄に乗ってみたいザジでしたが、ストライキ中で閉鎖していることを知って大失望。翌朝、ザジは１人で部屋を抜け出すと大人を利用してパリを散策しはじめます。

見どころ

ザジの愛らしさ
ハチャメチャ感を楽しむ
パリ観光のガイドとして。

不条理な展開に畳み掛けるようなギャグの応酬、コマ落とし映像で繰り広げられるドタバタ部分はテンポが早くて置いてけぼりにされそうなくらいです。ラストに向けてハチャメチャ度はさらに加速して、もうなんかわけわかんないけど笑ってしまう。シュールな映画ですが、単純に動きがコミカルで面白いので子どもでも楽しめそうな映画です。いや、むしろ子どもの方がただ単純に楽しめるのかも。なんだか子どもの妄想を映像化したような映画なんです。カートゥーンアニメっぽいというか。

この映画はパリの日常を覗ける映画でもあります。地下鉄のストライキ（パリでは日常茶飯事）や、蚤の市（パリ郊外の各所で毎週日曜日に行われる）、ビストロでムール貝を食べたり、パサージュ（アーケード街）で追いかけっこしたり、エッフェル塔に上ったり。パリ旅行の際にはぜひ行ってみたくなるようなスポットが目白押しです。あ、ストは勘弁していただきたいですけどね。