エターナル・サンシャイン | 失恋を知るすべての人たちへ
ロマンチックな近未来SFストーリー
『エターナル・サンシャイン』(Eternal Sunshine of the Spotless Mind/2004/アメリカ)
監督:ミシェル・ゴンドリー 出演者:ジム・キャリー、ケイト・ウィンスレット、イライジャ・ウッド、キルスティン・ダンスト
恋人と観るのもおすすめですよ。
記憶を消したい、そう思うときその記憶って辛いものでしょうか、それとも楽しいものでしょうか。わたしの場合は楽しい記憶であることの方が断然多いです。失った後に蘇る、楽しかった記憶の暴力性ったらない。もう手にすることが叶わないならいっそ記憶を全部消したい。そんな失恋の痛みを知るすべての人たちにおすすめしたい映画がこちらです。
あらすじ:失恋が辛すぎるので恋人との記憶を消してもらいます。
ジョエル(ジム・キャリー)は、ある日、けんか別れした恋人のクレメンタイン(ケイト・ウィンスレット)が、自分との記憶をすべて消してしまったことを知ります。ジョエルもまた、彼女との思い出を忘れようと、記憶除去の手術を申し込みます。そして施術中、彼女との楽しかった日々を夢の中で再体験するジョエルは、途中でやっぱり忘れたくないと思い直しましたが、手術は終わってしまいます。
- 設定が面白い
- ミシェル・ゴンドリーの映像美を堪能
- 何気に豪華なキャスト
こんな風に記憶が消せたら…と何度も考えたことがあったので、まず設定に惹かれました。記憶除去の手術ができるという近未来SFなストーリーだけど、その設定は非常に現実的です。
ミシェル・ゴンドリーの映画はとにかく映像が美しい!もちろん本作も。ファンタジックな映像美で描かれる夢とリアルで切ない現実。夢(思い出)と現実を行ったり来たりしながら、ロマンチックに物語が描かれていきます。ひとりで切なさに浸りながらの鑑賞もいいけど、恋人と観るのにもおすすめの映画ですね。
脇役にイライジャ・ウッド、キルスティン・ダンストと、何気にキャストが豪華です。キルスティン・ダンストの役は良かった。どんなにすごい装置が開発されて、特定の記憶を消すことが可能になっても、そんなの関係なくやっぱり同じ人を求めてしまう=運命の象徴のような役でキーパーソン。
ちなみに、特定の記憶を除去する装置って実際に研究されているみたいだし、近い未来この映画のようなことが本当に可能になるかも…?もしも、過去の恋人が自分に関する記憶をごっそり消してしまっていたら…やっぱりちょっと寂しいかな。
[Photo: © 2004 FOCUS FEATURES, LLC]
クリスマスにもぴったり。