アイム・ソー・エキサイテッド！ | 緊急事態です！

下ネタ満載！超おバカなコメディー

アイム・ソー・エキサイテッド！

『アイム・ソー・エキサイテッド！』（Los amantes pasajeros／2013／スペイン）
監督：ペドロ・アルモドバル　出演者：カルロス・アレセス、ハビエル・カマラ、ラウル・アレバロ、ロラ・ドゥエニャス、セシリア・ロス

絶対乗りたくないけど見ている分には楽しいです。

2014年観て良かった映画で挙げた作品の一つです。超おバカで笑いました。笑うしかないです。アルモドバルの、こんなに突き抜けたコメディーも初めて観たので新鮮でした。近年の芸術的な雰囲気の作風とは打って変わっているけど、なんとも珍妙なストーリーの重なり方とか、クセがありすぎるキャラクターたちとか、ビビットな色遣いはまさにアルモドバル！キュートでしあわせな映画でした。

アイム・ソー・エキサイテッド！
あらすじ：飛行機の中でトラブルが起こります。

マドリードからメキシコへ向かう飛行機にトラブルが発生して、着陸不能の状態に陥ってしまいます。乗客はパニックになったり、ハートに火がついちゃったり、オネエの客室乗務員たち（ハビエル・カマラ、カルロス・アレセス、ラウル・アレバロ）は踊り出したりと、機内はカオス状態に。

見どころ

オネエCA3人組のダンス
ビビッドなカラーが美しい
バンデラスとペネロペもカメオ出演

一言で言うとドタバタコメディーです。けど、アメリカンなコメディーのように一筋縄ではいかないのがヨーロピアンコメディー。機内でのメインのストーリーに、乗客のサイドストーリーが複雑に絡まってきます。物語が進むにつれて、次第に乗務員と乗客、登場人物と観客の間に謎の一体感が生まれていく感じが楽しかった。ラストはハッピーな結末でした。

この映画に基本的にリアリティーはありません。コントを見ているような軽い気持ちで見る方がベターです。下品なんだけど、カラリと乾いた空気感で笑い飛ばせるのもアルモドバルだからこそかな。

濃すぎるキャラクターたちの中でも、オネエのCA3人組は群を抜いてインパクト大！『トーク・トゥ・ハー』のハビエル・カマラもオネエっぷりがハマってたなあ。セクシー(？)なダンスも必見です。新境地を切り開いた（もしくは原点に戻った？）アルモドバルが、次回はどんな切り口で来るのか今からとても楽しみです。