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川の底からこんにちは | 中の下人間の逆襲

こういう映画を観たかった!笑って泣ける上質コメディー

川の底からこんにちは

川の底からこんにちは』(2010/日本)
監督:石井裕也 出演:満島ひかり、遠藤雅、志賀廣太郎

日本国民もれなく見てほしい!

めちゃくちゃ笑えるんだけど最後はホロリと泣けちゃったりしてもう、完璧です。きれいごとだけじゃないとこが良い。根拠のないポジティブじゃないとこが良い。むしろネガティブなモチベーションを原動力にして突き進んで行くとこが良い。あぁ〜愛おしい。

川の底からこんにちは
あらすじ:妥協ばかりしてきた中の下OLが経営難のしじみ工場を建て直します。

OLの木村佐和子(満島ひかり)は仕事も恋も妥協ばかりの「中の下」人生。ある日、佐和子の父・忠男(志賀廣太郎)が入院してしまい、佐和子は実家のしじみ工場を継ぐことに。バツイチの恋人・新井健一(遠藤雅)と彼の娘・加代子を連れて実家へ帰りますが、最初は何もうまくいかない…。ついに佐和子が開き直ると、だんだん人間関係も仕事もうまく回りはじめます。


見どころ
  • 満島ひかりの絶叫シーン
  • 口ずさみたくなる劇中社歌
  • 観賞後の観てよかった感

満島ひかりは絶叫するのが似合いますね。『愛のむきだし』で聖書の一節を喚くシーン、ドラマ版『モテキ』で神聖かまってちゃんを熱唱するシーン、印象的なシーンではいつも叫んでる彼女。この映画でも折り返し地点となる大事なシーン、佐和子が胸の内をぶちまけるシーンで絶叫演説を披露。必見です。

この映画はなんといっても劇中に出てくる社歌のインパクトが強くて、見終わってもずーっと頭から離れなくて結局それから1週間ほど口ずさむことになりました。公式サイトや予告編でその社歌が聞けますが、未見の方は最初は映画本編で聞いた方が衝撃が強いのでそちらをおすすめします。

工場のみんな一丸となって経営再建を目指す姿にちょっと元気がもらえます。こういう雰囲気ってなんだか日本っぽいなー。気合いだけでなんでもできるわけじゃないけど、何かをがんばりたくなるような浮き浮きした気分になりました。とにかく笑いたい人、ちょっとホロリとしたい人、淡々とした毎日に飽きちゃってる人、不景気で暗くなりがちな人、何をするにも熱くなれなくなっちゃった人、映画で元気になんてなりたくねーよって人、色んな人におすすめしたい映画です。

[Photo: © 2010 PFFパートナーズ(ぴあ、TBS、TOKYO FM、IMAGICA、エイベックス・エンタテインメント、USEN)]

社歌がリフレイン。

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