まほろ駅前狂騒曲 | あの便利屋コンビふたたび

続・脱力系ハードボイルド

まほろ駅前狂騒曲

『まほろ駅前狂騒曲』（2014／日本）
監督：大森立嗣　出演者：瑛太、松田龍平、高良健吾、真木よう子、本上まなみ

あいかわらず、のんきだね。

公開初日に観てきました。前作『まほろ駅前多田便利軒』よりも少しコミカルになっていて、くすくす笑い声が漏れるシーンも多かったです。あいかわらずのゆるい空気と男臭くて不健康な生活、なんかヤバそうな依頼、多田はのんきで行天は変人、、あ〜まほろだ〜！まほろが帰ってきたぞ〜！

まほろ駅前狂騒曲
あらすじ：まほろで便利屋を営む多田と行天コンビがまたまた事件に巻き込まれます。

ひょんなことから始まった共同生活を続ける多田（瑛太）と行天（松田龍平）。多田はまほろ駅前で便利屋を営んでおり、行天はそこで手伝いをしながら居候しています。ある晩、依頼の電話を受けた多田でしたがその内容はなんと、行天が会ったこともない彼の娘・はるを１ヶ月半も預かること！なんとか子ども嫌いの行天を説得し、さらに新たな依頼をこなす中でまたまた事件に巻き込まれます。

見どころ

おなじみのキャラクターにまた会える
やっぱり物語の続きを想像したい
愛煙家の方におすすめのタバコ映画

おなじみのキャラクターが出てくるたびにおおっと心が浮き立ちます。岡老人（麿赤兒）、由良公（横山幸汰）、凪子さん（本上まなみ）、星くん（高良健吾）、シンちゃん（松尾スズキ）！なぜかシンちゃんの登場に興奮してしまうのはわたしだけではないですよね？さらに小説ではおなじみの曽根田のばーちゃんが映像で初登場！これは嬉しいです。まほろシリーズの魅力の一つは個性豊かなキャラクターです。というか三浦しをんの小説全般キャラクターがすごく魅力的ですね。読み終わっても心に住み着いているというか。まほろ市の住人も気になる人物ばかりです。

今回も大変な事件に巻き込まれながらもあいかわらずの２人でした。変わったようで変わらない絶妙な関係。ずっとあいかわらずのまま２人の生活は続いていくんだろうなと思わせる終わり方で良かったです。多田の恋も進展しそうで進展しないし。それにしても瑛太の中年っぷりは素晴らしかったな。ズボンの下にはモモヒキ、白髪まじりのボサボサ頭、でっぷりと出たお腹。普通におっさん。ちょっとかっこいい普通のおっさんでした。

テレビを見ながらタバコをぷかぷか、車に乗ってはタバコをぷかぷか、依頼をこなしてタバコをぷかぷか。そんな映画なんで愛煙家の方はきっとタバコが吸いたくなります。こんなにタバコを吸う映画って最近では珍しいかも。喫煙者は肩身の狭い世の中ですが、たまにはタバコを吸いながら鑑賞できる特別上映なんてものがあってもおもしろそうです。