CINEMA MOND【シネマモンド】

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ロシュフォールの恋人たち | この街ではだれもが恋をする

ごきげんなフレンチミュージカルの傑作

ロシュフォールの恋人たち

ロシュフォールの恋人たち』(Les Demoiselles de Rochefort/1967/フランス)
監督:ジャック・ドゥミ 出演:カトリーヌ・ドヌーヴ、フランソワーズ・ドルレアック

そわそわ、ウキウキ、ワクワク!

陽気でおしゃれで音楽が最高にカッコイイごきげんムービーです。サントラは映画と切り離しても名盤で、ミシェル・ルグランの映画音楽の中でも最高傑作!テーマ曲の『キャラバンの到着』はCMでよく使われているので、映画を知らなくても曲は聞いたことがあるという人も多いはず。爽やかでロマンティックで眩しいくらい明るい、晴れの日に観たくなる映画です。

ロシュフォールの恋人たち
あらすじ:お祭りを控えて街中みんな浮かれています。

南仏の海辺の街ロシュフォールでは、年に一度のお祭りを二日後に控え賑わっています。その街に住む美しい双子の姉妹ソランジュ(フランソワーズ・ドルレアック)とデルフィーヌ(カトリーヌ・ドヌーヴ)はそれぞれ音楽家とバレリーナを志しながら、素晴らしい恋人にめぐり逢うことを夢見ていました。そして来たるお祭りの当日、彼女たちは旅芸人のエチエンヌ(ジョージ・チャキリス)に頼まれて舞台に上がることに。


見どころ
  • 一緒になって浮かれよう
  • 傑作の映画音楽を堪能
  • ドルレアック姉妹の共演

お祭り前のそわそわした空気の中、街中が浮かれて歌ったり踊ったり恋をしたりします。とにかく陽気な映画です。台詞がすべて歌になっている『シェルブールの雨傘』とは違って、一応ふつうの台詞もありますが、高まってくるとすぐ踊り出す陽気なロシュフォールの住人たち!部屋で、カフェで、道端で、誰もが踊り歌います。姉妹のママ・イボンヌ役には、後に『8人の女たち』で共演するダニエル・ダリュー。カフェの女主人である彼女の恋も見どころです。

この映画はやっぱり音楽が素晴らしいです。サントラのジャケットもサイケデリックでいかにも60年代っぽくてかっこいいです。このアートワークも映画そのもの以上に有名かも。レコード欲しいけど、なかなか見つからないし見つかっても高値なんですよねえ。

実はこの主役の2人って本当の姉妹なんです。カトリーヌ・ドヌーヴは知ってるけど、フランソワーズ・ドルレアックって誰だ?と言う方も多いでしょう。彼女はカトリーヌのひとつ違いの実の姉なんです。(「ドヌーヴ」というのは芸名で母の旧姓、カトリーヌ・ドルレアックが本名)しかし彼女はこの映画の(フランスでの)公開直後、交通事故により25歳の若さで亡くなっていたんですね。彼女たち姉妹は太陽と月のようだったと語られたりします。姉が太陽、妹が月。この映画の中でも息がぴったりで、2人で1つの仲良し姉妹な印象を受けます。(実際はドルレアック家にはもう1人妹がいて3人姉妹)そんな2人がメインの共演を果たしたのはこの映画だけというのが本当に残念。

[Photo: © 1967 Cin -Tamaris]

サントラはこっちの方↑が完全版だけど、

こっちの方↑がジャケットがかっこいいよね!?

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