Zアイランド | ヤクザ vs ゾンビ
笑って泣けてスカッとできるゾンビ映画
『Zアイランド』(2015/日本)
監督:品川ヒロシ 出演者:哀川翔、鶴見辰吾、鈴木砂羽、木村祐一、風間俊介、窪塚洋介、シシド・カフカ、篠原ゆき子
エンターテイメントとしての満足感ありでした。
景気が悪くなるとゾンビ映画が流行るという話を聞いたことがあります。その不思議なメカニズムはよくわかりませんが、近年のゾンビブームはどんどん勢いを増してますね。この映画は島がゾンビに乗っ取られていくお話です。そう、「Z」とはゾンビのこと。品川ヒロシ監督映画は初めて観ましたが、笑いあり涙ありでメリハリの効いたエンターテイメントとしての満足感ありの映画でした。
あらすじ:なんか…この島…おかしいよ!!
宗形組組長の宗形(哀川翔)は高級クラブを出たところで敵対する竹下組に襲われ、弟分の武史(鶴見辰吾)は敵討ちに失敗し逮捕されます。組は解散に追い込まれ、足に傷を負った宗形は運送業を営みながら武史の娘・日向 (山本舞香)の面倒を見ていました。武史がようやく出所してきた日、日向の家出が発覚。彼女を追って一同銭荷島へと向かいます。しかし、辿り着いたこの島では島民たちの間で謎の疫病が流行していました。
- 女子高生のバトルシーン
- ゾンビにはいくつかのタイプがいる
- 恐くて切ない
ポップなポスタービジュアルとはイメージの異なるコテコテな極道モノのオープニングに少々面食らいつつも、ストーリーを見守っているといくつかの軸で物語が同時進行していきます。そしてそれらが行き着く先は銭荷島(ぜにじま)。映画のための架空の島ということですが、ロケ地は佐渡ヶ島らしいです。この島を舞台にZ(ゾンビ)との格闘が繰り広げられるわけです。
女子高生のバトルシーンはかっこよかった!目つき悪い芸人大集合の竹下組や女たらしで弱気な医者役の風間俊介、不真面目な警官役の窪塚洋介などなどキャラも良いです。ゾンビが襲ってきてもどこか暢気な島民の空気感につい笑ってしまう。くすっと笑える要素をちょこちょこと挟みつつも、ちゃんと恐いし、切ないし、最後はスカッと気持ちが良いです。すごいバランス感覚だなあと思います。
[Photo: © 2015「Zアイランド」製作委員会]
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