CINEMA MOND【シネマモンド】

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パプリカ | 夢が犯されていく―

感覚で楽しむファンタジックアニメーション

パプリカ

パプリカ』(2006/日本)
監督:今敏 声の出演:林原めぐみ、江守徹、古谷徹、山寺宏一

これは林原めぐみの映画だ!

原作の奇妙で湿度が高くて薄気味わるい雰囲気を残しつつも、ポップなエンターテイメントにまとまってます。それでも軽い悪夢を見そうなくらいには狂ってるんですけどね。平沢進のサウンドトラックも良いんですよね。爽快感のあるオープニング、わくわくします。「夢が犯されていく―」というのは公開当時のキャッチコピーです。かっこいいなぁ。名コピー!

パプリカ
あらすじ:謎の少女パプリカが夢の中に入って敵と戦います。

精神科医の千葉敦子(林原めぐみ)は時折、妖艶な少女「パプリカ」となってクライアントの夢の中に入り込み、極秘治療を行っています。敦子の同僚・時田浩作(古谷徹)が考案した、頭部に装着して眠ると夢を共有できるという装置”DCミニ”がある日、何者かに盗まれたのが悪夢のはじまり。罠に満ちた危険な夢の中でパプリカは敵に立ち向かいますが、次第に夢と現実の境界がなくなっていきます。


見どころ
  • シンクロ率の高い音楽
  • 感覚的に楽しんで!
  • 林原めぐみの声に惚れます

人の夢を覗くのっておもしろそうですよね。映画の夢をみても主人公が全員自分だったり、理解不能で不思議な言葉をしゃべっていたり。夢を覗く、夢を共有する、この設定だけでわくわくします。原作がおもしろいので物語は申し分なくおもしろいし、キャラクターも魅力的。作画の美しいダイナミックな映像やテクノ音楽、終盤にかけて盛り上がりが加速していく感じも興奮します。パプリカが孫悟空になったり妖精になったり、映像がとにかく楽しいしそこに平沢進のテクノがハマる!いやぁ、ジャパニメーションすごすぎる。夢の中の話なので突飛だったりもしますが、感覚的に映像と音楽を楽しめます。

主人公の千葉敦子とパプリカ、映画ではふたりが独立した人格を持っているかのようにふわっとファンタジックに描かれていますが、パプリカとは敦子が変装した姿です。そのふたりの声を担当しているのが林原めぐみ(一人二役)。ふたりの演じ分けが素晴らしい!声だけで性格まで伝わってきます。レイとユイみたいな。そのふたりが中心となって活躍するこの映画、これはもう林原めぐみの映画だと断言したい!

今敏監督と原作者の筒井康隆がバーの店員として声の出演をしています。顔もそっくりでついニヤけちゃいました。

[Photo: © 2006 MADHOUSE/SONY PICTURES ENTERTAINMENT(JAPAN)INC.]

原作いっきに二回読みました。

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