ヘアスプレー | 白人も黒人もおデブちゃんも
コミカルな60’sアメリカンミュージカルショー!
『ヘアスプレー』(Hairspray/2007/アメリカ)
監督:アダム・シャンクマン 出演者:ニッキー・ブロンスキー、ジョン・トラヴォルタ、ミシェル・ファイファー、クイーン・ラティファ
この映画を素直に楽しめる自分で良かった。
飛び抜けて明るい映画です。黒人差別という社会問題を孕んでいますが、全体的にはポップなコメディーショーですね。テレビでバラエティ番組を観るような感覚でお楽しみください。きっと気付けば、ニコニコしながら体を揺らしてます。(※ただし、ザ・ミュージカルって感じの映画なので、ミュージカル好きじゃない人は苦手かも。)
あらすじ:歌とダンスが好きな女の子が差別を撤廃します。
舞台は60年代のアメリカ・ボルチモア。高校生のトレーシー(ニッキー・ブロンスキー)の楽しみは、学校から急いで帰ってテレビでローカル番組『コーニー・コリンズ・ショー』を見ること。いつか番組に出て踊ってみたいと思っています。ある日、番組のオーディションに参加したトレーシーですが、選ばれることはなくがっかり。しかしダンスパーティーで彼女のダンスが注目を浴び、番組のレギュラーに大抜擢!彼女はたちまち街の人気者に。
- ダンスが楽しすぎる
- 脇役も含めてキャラクターが良い
- ジョン・トラボルタの女装&特殊メイク
いかにもミュージカルな冒頭と主人公・トレイシーの突き抜けた明るさに、最初は面食らってしまいました。けど不思議、観ていくに連れてだんだんつられてニコニコしてしまう…!トレイシーはそんなすんごいパワーを持った女の子です。
トレイシーってちょっと暴走気味だし、悪く言えば自己中とも言えるような人なんだけど、とにかくまっすぐ。他人から何を言われようと堂々としていて清々しい。彼女の、人としての気持ち良さが、そのまま映画の爽快感に繋がってるんです。確かに現実にはありえない話かもしれないけど、この映画を素直に楽しめる自分で良かった。
脇役のキャラクターも個性豊かで良かった。トレイシーの友達の女の子はユーモアがあって良い子だし、黒人の男の子はダンスも行動もカッコイイ!ミシェル・ファイファーの空回り具合も笑えるし、安定のクイーン・ラティファの歌声も最高!
それから、トレイシーのママを演じていたのは『サタデー・ナイト・フィーバー』のジョン・トラボルタだったんですね。エンドロールでキャストを観ても信じられないほどハマってて、全く気がつかなかった!やけに男声だなぁとは思っていたけど…。いやぁ特殊メイクってすごい。確かにダンスはキレッキレでした。ちなみに日本語吹き替え版は山寺宏一さんというのも良いですね。
[Photo: © 2007 MMVII New Line Productions, Inc.]
ごきげん!