パルプ・フィクション | S級な”B級映画”
ジャンクフードを楽しむような感覚で観れる映画
『パルプ・フィクション』(Pulp Fiction/1994/アメリカ)
監督:クエンティン・タランティーノ 出演者:ジョン・トラボルタ、ユマ・サーマン、サミュエル・L・ジャクソン、ブルース・ウィリス
ハンバーガーとバニラコーク片手に鑑賞したい。
これも爆音映画祭で観ました。この映画は権利の問題でいま日本では上映できないらしく、海外の配給元に掛け合って今回の上映が実現したとか。スクリーンで、さらには爆音で観ることができて本当に良かった!爆音での銃声はホント迫力あります。
音楽が文句なしにかっこよかったです。ジョン・トラボルタとユマ・サーマンのツイストダンスも良かったし、痛快なオープニングとエンディングのねっとりとした雰囲気も最高。
あらすじ:殺し屋たちとその周辺の人たちの物語。
1.ある朝、LAのコーヒーショップ。パンプキン(ティム・ロス)とハニー・バニー(アマンダ・プラマー)は銃を片手に強盗を開始します。
2.殺し屋のヴィンセント(ジョン・トラボルタ)とジュールス(サミュエル・L・ジャクソン)は、だまし取られたスーツケースをボスの元に取り戻すため、ギャング団のアパートに車を走らせています。
3.ボクサーのブッチ・クリッジ(ブルース・ウィリス)は、殺し屋のボス・マーセル・ウォレス(ビング・ライムス)から八百長の依頼を受けます。
4.ヴィンセントはマーセルから妻のミア(ユマ・サーマン)の食事の相手を任されます。
- キャラクターに味がある
- 時系列シャッフルなストーリー
- 音楽がかっこいい!
パルプマガジン的な(安っぽい?)いくつかの短編ストーリーを集めたオムニバスになっています。それぞれのストーリーは繋がっているけど、時系列がごっちゃになっているので、途中まで分からない仕掛け。
登場人物が、聖書の一節を暗唱する殺し屋、過激なセレブ妻、紳士的な闇の掃除屋さんなど、クセのあるキャラクターばかりで面白いです。見た目にもけっこうインパクトがあって、サミュエル・L・ジャクソンはアフロ、ジョン・トラボルタは長髪、ユマ・サーマンはおかっぱ頭みたいに、特徴のある髪型や服装がさらにキャラを際立たせます。
台詞もなんだか頭に残るインパクトの強いものが多かったなぁ。しかも、どちらかというとなくてもいいような無駄話的な台詞が面白いです。
コメディタッチというか非常にユーモラスで、ブッチが日本刀を持ち出すシーンやファミレスでの強盗カップルと殺し屋のやり取りは、くすっと笑ってしまう。黒いスーツケースの中身って結局なんだったとか、ビンセントの間の悪さとか、小ネタが仕込んであるのも楽しいですね。
何気に食べ物が美味しそうで、といっても出てくるのはファーストフードなんだけど。ハンバーガーやステーキ、バニラコークにミルクシェーク、雑なんだけど最高に美味しそう!
[Photo: © 1994 Miramax Film Corp.]
「5ドルのシェーク」ってどんな味なの?