チャーリー・モルデカイ 華麗なる名画の秘密 | ヒゲとボイン
ユルすぎるアクション・コメディー
『チャーリー・モルデカイ 華麗なる名画の秘密』(Mortdecai/2015/アメリカ)
監督:デヴィッド・コープ 出演者:ジョニー・デップ、グウィネス・パルトロー、ユアン・マクレガー、オリヴィア・マン
ジョニー・デップさんご結婚おめでとうございます。
数日前にこの映画の試写会に行って来たんですが、タイミング良く(?)今日、ジョニー・デップ結婚のニュースが!ヴァネッサ・パラディとのナイスカップルぶりが好きだっただけに少し複雑な気持ちもありますが、おめでたいですね。
さて、映画の感想なんですが。想像していた以上におバカでユルい!下ネタも多いです。けどユルさの影で実は台詞が巧妙だったり、同じネタの繰り返しが絶妙だったり(いわゆる「天丼」というやつ?)、けっこう脚本は練られているような印象を受けました。何も考えずに見れる娯楽映画なので、軽く笑い飛ばしたい気分のときにおすすめです。公開は2/6から。
あらすじ:ちょびヒゲのインチキ美術商が幻の名画を探します。
オックスフォードに住むチャーリー・モルデカイ(ジョニー・デップ)は、ちょびヒゲを愛する英国紳士。だが実は、インチキ美術商でした。ヒゲアレルギーの美しい妻(グウィネス・パルトロー)と無敵のボディガード・ジョック(ポール・ベタニー)とともに暮らしています。ある時、ゴヤの幻の名画が何者かに盗まれる事件が発生。友人であるMI5警部補(ユアン・マクレガー)から依頼を受けたチャーリー・モルデカイは、名画の行方を追うことに。
- 愛せるキャラクターたち
- エレガントなグウィネス・パルトロー
- 台詞にパンチが効いてる
久しぶりに見たユアン・マクレガーがすっかりナイスミドル(死語)になってて衝撃でした。『トレインスポッティング』のイメージが強くてなぁ…。けど純情な役柄で可愛かったです。ジョニー演じるモルデカイもそうなんですが、この映画に出てくるキャラクターたちはみんな、なんか可愛くて愛せます。強すぎる、そして忠実すぎるボディガードのジョックにはいちばん笑いました。
モルデカイ夫人を演じる、グウィネス・パルトローのスタイルの良さには惚れ惚れ!ドレス姿もエレガントで、性格も一枚上手でしなやかです。頼りないインチキのモルデカイとは釣り合わないような気もするけど、ふたりはとっても仲良し。『ヒゲとボイン』というユニコーンの名曲のタイトルが浮かびました。
アメリカのことを「植民地」呼ばわりしたりする、毒っけのある台詞まわしも面白かったです。「酔っぱらってスピーチするなんて、あの映画俳優みたいだな」みたいな自虐的な台詞もありました。これは去年の11月、生放送中に酔っぱらってスピーチをしたジョニー・デップの失態のことですね。(余談ですが、この映画が本国アメリカで公開されたのが1/23なんですが、11月以降にも撮影していたことにびっくりです。なんとなく映画って完成から公開までにもっと時間があるのかと思ってたけど!)
[Photo: ©2014 Lions Gate Entertainment Inc.]
原作はこちら!
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