オンライン映画祭myFFF開催中 | 短編は無料だよ

第5回マイ・フレンチ・フィルム・フェスティバルが開催されています

インターネット上の映画祭『マイ・フレンチ・フィルム・フェスティバル（myFFF）』が今年も開催されました！日本語を含む13ヶ国もの字幕が用意されていますので、世界中で最新のフランス映画が鑑賞できる素敵な映画祭です。ポスターや予告ムービーは、審査委員長も務めるミシェル・ゴンドリー。2/16まで開催中。（→第5回マイ・フレンチ・フィルム・フェスティバル）

コンペティション部門には、フランスの若手監督の作品を中心に、長編と短編が10本ずつ出品されています。短編は無料で観れるので、興味のある方は是非。今回はコンペティション部門の短編10本＋コンペティション外の短編1本の感想をざっくりと書いていきたいと思います。

『アイッサの検査』（Aïssa／2014／フランス）
監督：Clément Tréhin-Lalanne　出演者：Manda Touré, Bernard Campan, Simon Giesbert

フランスに不法滞在している自称17歳の女の子が、身体検査をされる様子を記録映像のようなトーンで描きます。短編映画らしい切り口が面白かったです。

『パリまでの道』（La Virée à Paname／2013／フランス）
監督：Carine May, Hakim Zouhani　出演者：Vessale Lezouache, Smaïl Chaalane, Hamid Berkouz, Elvis Galé

パリ郊外に住む移民の青年の葛藤。自分に自信が持てないながらも、仲間に夢をバカにされながらも、最後には希望が見える終わり方が良かった。

『女教師』（Extrasystole／2013／フランス）
監督：Alice Douard　出演者：Mathilde Poymiro, Laetitia Dosch, Claire Barrault, Pablo Zucker

これ好きでした。女性監督らしい感性の映画だと思います。魅惑の女性教師に惹かれていく女生徒の物語。大人への憧れのような、恋のような名前のない感情。女教師・アデルのつかみどころのないキャラクターが見どころです。

『プールの一夜』（Molii／2013／フランス）
監督：Hakim Zouhani, Yassine Qnia, Carine May, Mourad Boudaoud　出演者：Steve Tientcheu, Marcel Mendy

一晩、市営プールの管理をすることになった青年の物語。悪ガキ3人のいたずらに振り回されてかわいそうでした。ちょっとクスッとするラストが良かったです。

『公園のギィ・モケ』（Guy Moquet／2014／フランス）
監督：Demis Herenger　出演者：Teddy Lukunku, Samrah Botsy, Éric Botsy

17歳でナチスに銃殺された「ギイ・モケ」のニックネームで呼ばれる、純粋な少年が彼女と映画のようなキスをする話。青春です。少年少女の恋バナが微笑ましいです。

『憂いなき者たち』（Les Insouciants／2014／フランス）
監督：Louise de Prémonville　出演者：Pierre Lottin, Chloé Léonil , Clémence Baron , Daisy Broom

これも好きでした。とっても悲しい話だけど。公式サイトに書いてある概要がネタバレだったので、読まずに見てたらもっと良かったかもしれない。これから見ようと思っている人は、概要読まずにとりあえず再生することをおすすめします。バナナマンの『留守電』というコントを思い出しました。

『兄の帰還』（Le Retour／2013／フランス）
監督：Yohann Kouam　出演者：Adama Procida, Yann Gael, Ernest Pokossy, Ismaël Alexandrine

言葉にすることなく気持ちを伝える、男兄弟らしいコミュニケーションがうまく描かれていました。お兄ちゃんが優しくてかっこいいです。

『影法師』（Shadow／2014／フランス）
監督：Lorenzo Recio　出演者：Yueh Ming Liu, Zhong Aviis

中国の民話のような物語でした。ちょっと怖かったな…。夢の中の出来事のような独特の空気感。

『Dip N’Dance』（Dip N’Dance／2013／フランス）
監督：Hugo Cierzniak

ディズニーっぽい雰囲気のアニメーション。ブルジョアな男が壊れたジュークボックスに操られて踊ります。軽快なダンスが見どころです。

『ブッシュ・ド・ノエル』（La Bûche de Noël／2013／ベルギー）
監督：Stéphane Aubier, Vincent Patar

ちょっとシュールな人形アニメーション。ウマとカウボーイとインディアンが一緒に暮らしています。クリスマスのナンセンスコメディー。

『みんな誰かの特別な人』（Quelqu’un d’extraordinaire／2013／カナダ）
監督：Monia Chokri　出演者：Magalie Lépine-Blondeau, Anne Dorval, Sophie Cadieux, Evelyne Brochu

これはコンペティション外の作品で、カナダ（ケベック）の映画なんですが、すごく好きでした。（基本的にカナダ映画の雰囲気って好きなんですよね。）退屈なパーティー、中身のない友人関係をぶっ壊す様が爽快です。ラストに救われます。

個人的なおすすめは『みんな誰かの特別な人』、『憂いなき者たち』、フランス映画が特に好きな人には『女教師』です。

[Photo: from official catalog]

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