【myFFF】悲哀クラブ
コメディー仕立ての父探しミステリー
『悲哀クラブ』(Tristesse Club/2014/フランス)
監督:ヴァンサン・マリエット 出演者:リュディヴィーヌ・サニエ、ロラン・ラフィット、ヴァンサン・マケーニュ、ノエミ・ルボフスキー
怪しい三人組が行く。
こちらも『マイ・フレンチ・フィルム・フェスティバル(myFFF)』で終了間際に滑り込みで鑑賞しました。(iTunesレンタルがなぜか300円に値上がりしてた…)コメディー仕立てのミステリーで、とても面白い作品でした。ヴァンサン・マケーニュのコミカルな演技が、ロベルト・ベニーニのような雰囲気でいっきに好きになってしまった!
あらすじ:奇妙な兄妹が父を探します。
兄・レオン(ロラン・ラフィット)から父の訃報を聞いた弟・ブリュノ(ヴァンサン・マケーニュ)。ふたりは一緒に実家へ戻ります。しかし、そこでは葬式など行われておらず、クロエという女性(リュディヴィーヌ・サニエ)がひとりいるだけ。クロエは彼らと異母兄妹だと言います。そして3人で行動しているうちに、彼女はさらに衝撃的な発言を。「父は死んでいない」と。
- 構成が巧みで物語が面白かった
- リュディヴィーヌ・サニエの爽やかな下着姿
- ヴァンサン・マケーニュのコミカルな演技
ストーリーが面白かったです。父は何を思い、どこへ行ってしまったのか?クロエは一体何者なのか?レオンの過去には何があったのか?ほどよく謎やヒントが配置されていて、物語が進むにつれて徐々に明らかになっていきます。全体的にコメディーテイストなんだけど、軽すぎず重すぎず。もちろんしっかりと「悲哀」もする。
『焼け石に水』『スイミング・プール』などでビキニや下着姿のイメージの強いリュディヴィーヌ・サニエですが(わたしだけかな)、この映画でも下着姿で登場です。この人の下着姿は全然エロくなくて清々しくて良いですね。年を重ねても、前と変わらず爽やかだなー。
あと、冒頭にも書いたヴァンサン・マケーニュのコミカルな演技が最高でした。中年で(おそらく)童貞の役なんですけど、仕草や表情がかわいくって憎めないです。落ち武者ヘアーも愛らしく見えてきます。一番すきだったのは、父の元愛人とスローダンスをするシーン。憎いはずの父の愛人に、幼児が母親にするみたいに不器用に抱きつく姿には笑いとキュンが一気にやってきます。彼の出演作をもっと見たくなりました!
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